一応スタンスが固まってきたので書いときます。
思ったより面白かったので面白かったと感想を書いているわけですが、何度も書いてるとおり元々のハードルがすごく低くて、典型的な二時間サスペンス（毎日CSとBSで見せられている…物によっては相当ですよ）の枠内の、チープで安易なイケメン天才探偵ものになると思ってたので、そこから比べると本当にクオリティが高かったのと、御石でR１８描いてる自分が誰得だよというくらいずっとホモ寄りになっていて、事件そのものはさておいてキャラドラマとして面白かった楽しめました、という話なんですが、かといって自分の中の御石像に全く何かの影響を及ぼしてもいなくて完全に別物として棚に入れてます。自分にある御手洗も石岡もあのドラマとは全然違うし「これが正しい御手洗です！受け入れなさい！」と言われたら「いやあんたカタカナじゃねえか」って言い返すけど、唯一正しい答えですよと押し付けられなければ特には。これはこれで美味しいところだけいただくくらいの不真面目さで、不真面目と言えば『御手洗潔』とは何なんだろうということをようやく真面目に考え出したくらいの不真面目さなのでキヨシ族のみなさんにスライディング土下座。
でもここから入ってくる人（特に堂本さんオタ）の方には原作も二次もドラマありきになるんだろうし、そこで原作好きで本当に全力で受け入れられなかった方には辛いことになるなあと思う。ドラマ否定イコール役者さん否定ではないけどそう受け止められかねないし。でもドラマよかったですよねーと言われたら全肯定できるわけでもないので、是々非々で話をしたいんですが、特にツイッターなんかだと中々そうもいかないなーとちょっと窮屈さはある。なのでここでドラマ版を語るときは肯定否定どちらにしても同じような熱量で生ぬるく語らせてください。軽薄上等。
完全に余談で、これまで二次創作してた作品が実写化されたことがないのですが（マイナー人生…）、小説で実写化というと人生で最初に読んだ推理小説が赤川次郎さんで、三毛猫ホームズは何回実写化しても片山さんも晴美さんも演出も全部納得いかなくて、三姉妹探偵団に至っては最終的に四姉妹にされて遠い目になったのを思い出す。あと佐々木倫子作品がとても好きなんですが、『動物のお医者さん』も『おたんこナース』も『Heaven?』も実写化が企画時点で頓挫して全く別物でドラマ化した後、原作に完全に準拠した、でもオリジナル要素もある素晴らしい『動物のお医者さん』の実写が出来上がったりしたことも。
なのでとりあえず映像化第一弾が出来て、そこから何かが発展していけばいいのかなあと。第二弾がフジで続くのか、別企画が立ち上がるのかもわかりませんけど。これも何度も言ってるけど、私には『石岡和己が”語る”最後の事件』以上に怖いものはないのでどんとこいである。
3月 092015